医療機関での免疫細胞治療提供開始に向けた計画から細胞加工までを
ワンストップでサポートします。
免疫細胞治療は免疫の働きを人為的に強めることによりがん細胞の増殖を抑える治療法です。
現在、一般的に行われている手術、放射線療法、化学療法と組み合わせての実施が可能であり、さらなる発展が期待されています。
メディネットは、これまで免疫細胞治療を実施する医療機関に対して細胞加工の技術・ノウハウ、細胞培養加工施設・設備、細胞加工技術者、システム等を包括的に支援を提供し、重大事故やトラブルなく治療を行うための支援を行ってまいりました。
これから免疫細胞治療を実施される医療機関に対しても、細胞加工をはじめ、免疫細胞治療に関するさまざまなサポートをご提供いたします。
メディネットの免疫細胞治療トータルサポート 4つの特徴
① 安全で高品質な細胞を加工いたします。
② 複数の細胞加工技術をご用意しております。
③ 関連法規への対応をサポートいたします。
④ 免疫細胞治療に関わる一連のご相談を承り、治療開始までをバックアップいたします。
お客さまの加工技術による細胞加工をご依頼いただく場合はこちらをご覧ください。
■ αβT細胞加工技術
これまで当社の契約医療機関で最も多く臨床投与されてきた細胞の加工技術です。 さまざまなサイトカインを産生する多様な免疫細胞が含まれますが、抑制系にはたらく細胞の含有はごくわずかです。担癌状態では免疫機能の低下がしばしば見られますが、当技術で加工したαβT細胞を投与することで、免疫機能が回復することが報告されています。
■ γδT細胞加工技術
末梢血中に5%程度しか含まれないγδ型TCRを発現するT細胞を中心に加工する技術です。当技術で加工したγδT細胞は、腫瘍に対する細胞傷害活性をもつ「エフェクターメモリー型」の細胞であることがわかっています。 また、ADCC(抗体依存性細胞傷害)に必要となるIgGレセプターのCD16分子を発現することを確認しています。
■ NK細胞加工技術
自然免疫系を担うリンパ球の一種で、強い細胞傷害能を有するNK細胞を含む細胞集団を加工する技術です。 NK細胞は腫瘍細胞が発現するストレスタンパク等を認識するため、MHCクラスIを消失している腫瘍細胞に対しても細胞傷害活性を示します。また、当技術で加工したNK細胞は、ADCC(抗体依存性細胞傷害)に必要となるIgGレセプターのCD16分子を発現することを確認しています。
■ 樹状細胞ワクチン加工技術
腫瘍抗原を負荷し、体内でCTLを誘導する樹状細胞ワクチンを加工する技術です。使用する抗原は、患者さんの自己腫瘍から作製したライセート、人工抗原ペプチドなど、さまざまなものが利用できます。当社では米国MaxCyte社と共同で開発したエレクトロポレーションを利用するタンパク質導入システム(Cell Loading System)により、抗原取り込み効率およびCTL誘導能の上昇に成功しています。
■ NKT細胞活性化樹状細胞加工技術
NKT細胞を体内で活性化させる樹状細胞を加工する技術です。NKT細胞はα-ガラクトシルセラミド(α-Galcer)と呼ばれる糖脂質に反応して活性化し、大量のサイトカインを産生して他の免疫細胞に働きかけることで、体内の免疫環境が一変して抗腫瘍効果を発揮することが知られています。当技術で加工した樹状細胞はα-Galcerを添加しており、体内のNKT細胞を効率よく活性化することを確認しています。
免疫細胞治療は現在、2014年11月より施行されている「再生医療等の安全性の確保等に関する法律(再生医療等安全性確保法)」の規制対象であり、実施する医療機関は再生医療等提供計画の作成、届出等の手続きが必要となります。
1. 免疫細胞治療に関する説明会
・免疫細胞治療の概要
・導入のコストやメリット
・導入するために必要な手続き
など、免疫細胞治療の実際や治療開始までの手続きなどを詳しくご説明いたします。
2. 運用体制の計画
スタッフ、使用器材、収益シュミレーションなど、お客さまの現状を伺いながら運用体制を一緒に考えていきます。
3. 規制対応
再生医療等安全性確保法の手続きに則り、厚労省への提出資料の作成支援などを行います。
4. 治療開始前準備
血液・細胞加工物の取扱い、梱包手順などのトレーニングをいたします。
5. 細胞加工
安全で高品質な細胞を治療スケジュールにあわせて加工し、お届けいたします。
6. アフターフォロー
再生医療等安全性確保法で求められる定期報告、疾病等報告の対応支援、その他お客さまの業務をサポートいたします。